2009年1月2日金曜日

我々の世界、私達の言語

学ぶ事は知識や事実を教えてもらうよりも、疑問や課題を発見し、調べて理解し、自分なりの結論を持って、他人と話し合いながら自分の考えを修正する事です。これは文化を学ぶ上では特に大切です。

環境、文化、言語の基盤で文明が生まれます。しかし、文明は絶滅しても、環境、文化、言語が残って、そしてゆっくりと少しずつ変わり続きます。その変化は言語にも残ります。例えば、郵便の「〒」の宿駅時代から。
言語に考古学のように色々な謎を隠しています。毎日でも、小さいな旅の途中でも謎を見つけて解けます。

文化の旅

来日して30年、よく文化について聞かれます。特に異文化についてなぜこんなに聞かれるのか不思議でした。青年時代、フランス、ドイツ、オーストリア、旧ユーゴスラビアへと旅を続けていると、それぞれの国の文化の違いを感じたことは言うまでもありません。しかし、その国に滞在して母国との共通点、又たとえ違いを感じても、その国の自然体系や環境から生じた習慣や文化は馴染み安く、すんなり溶け込むことが出来ました。

文化は長い年月をかけて培われれて、各時代の文化、各地の伝統や行事を融合して、多文化な社会を形成していきます。そして、それらは建築物や食べ物、人名や地名に表現され、豊かな文化を作り上げるのだと思います。

たとえ国が異なっても、一年を通じて行う行事の目的は同じで、違うのはその手段と方法。つまり表わし方です。例えば、各国の正月行事など、過去一年の感謝とこれから一年の願いは共通ですが、表現方法が違うだけです。そしてその違いが異文化です。私は、異文化を感じるよりも、文化の豊かさを感じるのです。多様な文化の表現力に感動し、楽しさを感じます。

日本でも、イギリスでも、自国の伝統を重ねて、その上に海外からの文化を取り入れて、近代文化が生まれました。
日常生活の中で、どんな時に文化を認識しますか。